お彼岸(春分の日)

「春分の日」は、「自然をたたえ、生物をいつくしむ」日として国民の祝日に定められていますが、
「春分の日」と「秋分の日」は、お彼岸の中日でもあります。
3月の春分の日は太陽が真東から昇り、真西に沈むので彼岸と此岸がもっとも通じやすい日になると考えられ、
この時期に先祖供養をするようになりました。

お彼岸の期間は、3月の「春分の日」の前後3日間を合わせた7日間です。
それぞれの初日を「彼岸入り」、終日を「彼岸明け」、春分の日を「中日」といいます。

お彼岸の期間には、家族みんなでお墓まいりに行き、大切に守っていきたいものです。
お彼岸の食べ物「牡丹餅(ぼたもち)」と漢字で書きます。
これは、春のお彼岸の頃には「牡丹」の花が咲くことに由来しています。

あんこに使われる“あずき”は、古くから悪いものを追いはらう効果があるとされてきました。
春は、種をまき、食物の成長を願う季節です。
この時期にあずきを使った食べ物を食べたり、ご先祖さまに感謝することは、自然への感謝や祈りとも深くむすびついているのです。
昔の人々は、自然を暮らしの中に上手にとりいれていました。
季節の花を意識して食べ物の呼びかたやかたちを変えご先祖さまの供養を行っており、
こうした風習はずっと変わらずに残していきたいものです。